中2高2松江塾【初代公認】ママブロガーレモネードの徒然記

松江塾中2男子・松江塾卒高2男子のママ、レモネードです。日々の記録や思ったこと感じたことを徒然記していきます。

【入試探訪③国語・読解】説明せよ!!

こんにちは☔️レモネードです。

最近シリーズ化し始めた入試探訪ですが、、

本日は○大(難しい💧国立大学)の読解問題を見てみよう!というものです。

事の発端は、横幕先生との面談で「志望大の赤本を買って帰ってください」というアドバイスをもらった事から、ニーは毎日のようにリビングのソファーでその赤本入試問題について親子で話すきっかけを頂きました。

 

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昨夜も、ソファーで赤本の入試問題についてニーと話す機会を得た。

実は!私自身について言えば個人的には○大の国語の読解問題は高得点を取れる自信があった💪✨

 

なぜなら、入試問題に出てくる文章はほとんど私が読んだ本の中から切り抜かれて出題されていたんだ。

小林秀雄さんとか福田恒存さんとか大岡信さんとか高村光太郎さんとか江藤淳さんとか小川国夫さんとか、、

美大時代に慣れ親しんだ芸術論や哲学論の本だ。

 

ただ、私が読んだのは大学時代であって、高校時代にまさか読む機会があったとしても難しいものであったように思う。

 

しかも出題の仕方がエグい。ガチで知性を問うものだ。

ムラがやる読解問題のように「下線部アを十五文字以内で抜き出せ」なんて幼稚な問題は当たり前だが出やしない💦

 

一般的に難解と呼ばれる哲学的な思想を問う超個人的な内容の文面を読んだ後に

以下のように問われる。

問一 傍線部(1)はどういうことか、説明せよ。

問二 傍線部(2)のように筆者が言うのはなぜか、説明せよ。

問三 傍線部(3)のように筆者が言うのはなぜか、説明せよ。

問四 傍線部(4)のように筆者がここで言う「教養」とはどのようなものか、説明せよ。

問五 傍線部(5)はどういうことか、本文全体を踏まえて説明せよ。

ニー、これにはひたすら驚いていた。

「説明せよ。」祭り!!

ママ、これ見て💦俺、どうしよう🌀

 

まずこの問い以前にこの哲学論が読めなければならないのだ。

ニーに聞いた。「思ったより簡単だよね??」

ニー、驚く。本気で何言ってんの??と。

えっ読めないの?

 

俺が読めると思う??

 

そうか💦そうだよ!ニーを寝室にあるママの本棚に連れて行く。

そこは○大に出てきそうな芸術論や哲学論の宝庫だ。

 

何でもあるよ!好きな本持ってっていいよ!と。

 

ニーしばらくパラパラ見て、ママこんな本読んでたの??と。

「ウィトゲンシュタインやデリダやドゥルーズ(海外の現代思想家)もあるよ!」

「うわーーー🌀🌀🌀」

「まじでこれ読んでたの??」

「大学時代に読んでたよ!」

 

その時初めて、ニーが、何と!!

ママの事を尊敬の眼差しで見てくれたんだ👀✨

 

やった!親単科で習った、親の新たな一面を見せられた!

 

ただ、ニーは自分のことがよく分かっており、「俺はまだまだその段階には至っていない💦」と本棚からそれらの本を持って行く事はなかった。

そしてニーが今取り組んでいるのは、、

まだ基礎編だが、読解問題を解いていき、ちょっとずつレベルアップを図るのだそうだ。

内容を見たけれど、無理なく問題文が読める形から始まり、まさにスモールステップで身につけられる、現実的なワークだな、と感じた。

 

 

私は国立の○大だけでなく、私立の△大の入試問題を見たけれど、

○大程、根本的な知性を重視した問題とは違うように思ったんだ。

 

○大が、厳選された食材にこだわった和食なら、私立の△大は高級フレンチフルコースのようにも感じられた。

○大が受かっても△大落ちる人、△大受かっても○大落ちる人がいるのは当然の事だろうと思われた。

 

特に○大の入試問題は、採点者自体が唸るほど大変で💦もちろんその人ががめちゃくちゃ頭が良くないとダメな問題である。手間暇もかかる!

だからこそ共通テストの配点以上に、自分カラーがバリバリ濃い大学独自の入試問題の結果が重視されるのだろうな、と思われた。

 

ただ○大攻略はそれだけにとどまらない。

特に文系、いや理系もだろうが、

自分独自の意見を強く持っていないと、どれだけ勉強しても粉砕されるのは目に見えて分かった。

 

難解な哲学論を読むのであれば、それに対抗するだけの自分の思想を持っていないと、

その論文は半分以下も読めないはずだ。

 

著者さんとガチンコしてその火花が解答になる訳だから。

 

ただ、当時にかかれた文章と今現代は世界の様相も大きく変わりつつある。

 

だからこそ今リアルタイムで起こっているニュースや日本やそれ以外の国との縦軸の外交関係と今まで起こってきた歴史(世界史・日本史)の横軸をよく知って、各々の思想を知り尽くしてから出ないと自分の思想も何も語れる訳がない。

 

昨日、ニーがよく勉強に合間にストレス解消のごとく見ている「おさるのジョージ」(幼児向けアニメ)、「仮面ライダー」(幼児向け特撮)、「ホームアローン」(子供向け海外映画)を廃して、NHKオンデマンドを取り入れた。休憩中やストレス解消時は「映像の世紀」の興味のある番組から見て行った方がまだ方向性としては正しい。

 

ニーが本気で目指しているのであれば、ゲーム攻略するように問題慣れする以上に、社会や歴史を知った上で自分独自の思想や政治を語れなければならない大きなミッションが与えられている事を自覚するのであった。

 

先日ニーの高校の役員同士の交流で受験の話で盛り上がった。

既に大学受験経験済みのママさんは以下の点を強調した。

 

・下手に国立狙って滑り止めであろう私立を受験しても、初めからガチ私立3教科に絞った子に勝てる勝率は相当低い。

・指定校が結局賢い。

・一般受験はまず受からない。

 

大学受験攻略にとても長けていらっしゃるニーの高校のママ友達。

とても優秀なお子さんのママさんだったからこそ、大変説得力があった。

 

ただ私の意見は動かなかった。

 

志望大学が合格だろうが不合格だろうが、5教科を勉強する事で身につけた立体的な知識は今後の人生で大いに役に立つはずだ!

 

そういう気持ちでいたからだ。

ニーの状況から戦略的に難しい事は十分分かっているが、

知識を限定する事は違うと思うんだ。

もちろん5教科でもある程度選択はするものの

教科を横断して学ぶ知識は余剰価値があると思ったんだ。