大学時代の思い出。
私の所属する学科とは別の学科(映像科)の非常勤講師にこの人はいた。
たまたま先生の講義を履修していて、たまたまその講義に映像科の知り合いがいた。
講義の後に、先生も一緒に「飲みに行こう!」ってなって、
恵比寿あたりに飲みに行った。
講義はとても面白い内容で、欠かさず出席していたし、講義中はまあまあ柔らかい物腰の先生のように思っていた。
しかしこの飲み会で、私は初めて「OTAKU」というものはどれだけ怖いのか知ることになった。
「オタク」に対して当時から特別なフィルターはなく、今の人と同じように案外みんなオタク、普通と変わらない、むしろクールでかっこいい、という感覚だった。
飲み会の席の生徒達はみんな「効き酒オタク」「映画オタク」「洋楽オタク」達が文化的な話をしていた。
そんな中、先生は急に私に色々な質問を振ってきた。
多分私だけ別の学科で、面白いアーティスト名で活動していたし、酒の肴に試してきたものと思われた。
「レモネードさんはなぜ、私の講義を履修したのですか?」と。
メガネの奥の眼光の鋭さ、今でも忘れない。
「デリダの書籍を読んだんです。脱構築についてもっと知りたくて。」
と言ったら、
(はい!)脱構築〜〜🎉🎉🎉!!!
と待ってましたとばかりの掛け声!
その後、
「レモネードさんは悪くない!!そういう環境にレモネードさんを育てた大学の〇〇学科が悪い!」
と私の所属する学科をサゲる発言を連発!!
なんなんだ💦この人😨!!
しかもその周りにいる映像科の学生たちが普通の顔。
マジで何も感じないの!?
私も若かったので、ついつい先生に向かって反発する発言をしてしまった!!
「先生、そうは言ってもデリダ読んでいるんですか!?」
シーン
やってしまった。
メガネの奥の眼光が冷たく光った。
今でも忘れない。
周りの学生たちの「それはないだろ」「そんな事言っちゃだめだろ」の顔。
いてもたってもいられず、帰宅!
怖かった。マジで怖かった。
しかし彼の書籍は実は結構読んだ事があって、
それを話題にすれば良かったのかな。
私はアート系なので、「物書き」というジャンルの方と話す事はあまりなかったのだけど、
彼らに一つだけ共通点があるとしたら、
なぜ!?上から目線!?
と思われるような
超越的視点に立っている事だ。
決してそれを否定しない。
日本の文化に必要なものと思っているよ!
だってその視点がないと文字なんて書けないしね👍!
でもどうしても理解できなかったので私なりに彼らを分析してみた!
・仲間意識が強く自分のジャンルでない人には、結構手厳しい。
・実は結構劣等感を持っている。
・実は少年のような心を持っている。
後日談があって🖐️!
「チューリングマン」で講義の締めくくりレポート書いて提出したら、
また急に親しみ深く「レモネードさん!元気ですか?」って挨拶してくれた✨
さらに「レモネードさんは編集の仕事が向いていますね。」と就職相談までしてくれました。
その際にはお世話になりました🙇♂️
とにかく後味悪くなく終わって良かった💦
またお会いできたら嬉しいな。