今更ながらですが、
悪ノリの可能性について(2)の続きをアップしたいと思います。
ニーと2人で体験したK高校(男子校)の学校見学会の様子をなるべく鮮明に再現したい思いで書き始めたまま、第二弾はまさか年を越し私立高校受験直前まで放置とは流石に延ばし過ぎですね💦あの時の感動をなるべく文字にて再現できたらと思います!
「ゼクシィ」の発見から、ニーとママは各クラスの教室のある棟ともう一方の実験室などをつなぐ棟の間にあるスペースに来た。
そこには直近で行った模試が成績順に貼り出されていた。
「こういう風にランキングで貼り出されるなんてすごいね。」
と言いながらニーと2人で眺めていた。
しかし私とニーがさらに注意を向けたのはその横にもっと大きく貼り出されていたランキング表だった。
それは夏休みのグループ研究の優秀賞〜入賞だった。
優秀賞の最も上位に配置されていた研究は、
「便の飛び散り方の研究」
と題されたものであった。グループメンバーは4〜5名だろうか?
その他の研究も結構ローカルな内容のものだった。
中でもこの研究がみんなが選んだ優秀賞として評価されているという点では相当研究し尽くしたに違いない。
ニーは驚いていた。「マジで?本気でやってるの?ネタとかじゃなくて?」と。
反面とても内容が見てみたくなった。「動力は固定されているよね?分布に差があるとすると、まずはお腹の調子だと思うんだよね。そして直近の1週間で何を食べたか?による。その人の腸の長さや体質にもよる。なるべく多くの人のデータを集めないとできないね!」
「見てみたいな〜」
「そうだね〜」
赤ちゃんのおもちゃで「やりたい放題」というものがある。ティッシュやレバーなど本物らしく作られ、赤ちゃんはティッシュは出し放題、ブザーは押し放題、コンセントも入れ放題。
しかしこの高校は偽物ではなく本物でやりたい放題させてくれるいい意味で放置な学校だと確信した。
人は放置されると、とことん「自由」な場を提供されると、自分で何か作り出そうと内発的な創造性が生まれると思う。
その他の研究テーマを見てみても中々悪ノリ度が高いものが優秀賞に入っていた。しかしその裏側には仲間とワイワイやりながら結構興味深く取り組むメンバーの姿が想像できた。さらに何気に県の手厚いバックアップが何気にされているように思った。
「いい環境だなー。」と感じた。
さらに午後に行われた学校説明会にも参加をした。
学校説明会自体が生徒の手で行われる点に注目だ。先生主導では絶対あり得ないであろう遠足時の写真や文化祭の写真がスクリーンにアップされていた。
文化祭にどれだけ命をかけているかがそして生徒主導で各班に別れ営業活動やステージ担当、「門」係、その他の色々な役割。おそらくここでの経験が将来の指標になると言ってもおかしくない気がした。
一点だけ気になるとしたら、ここまで自由で生徒主導である限り、とことん怠ければ怠ける事ができる環境とも言える点だ。
そこももちろん生徒主導なのだと、改めて公立高校のドライさというか覚悟のようなものを感じた事も事実だ。
いやいやそこまでしないと本当の意味で「自立」と言えないのかもしれない。